林修の今知りたいでしょ!で特集 食中毒の原因、気をつけるべき食中毒の新常識を紹介

食中毒予防の三原則

明後日から6月が始まり、これから高温多湿の梅雨の時期に入っていきます。

梅雨の時期はお弁当が痛みやすいなど食中毒に要注意の時期です。

本日(5/30)の「林修の今知りたいでしょ」では時代と共に変わる食中毒の

これから気をつけるべき新常識を紹介しています。

普段の行動が食中毒の原因に!?

エコバックを洗わないと食中毒の原因になります

エコバッグ

皆さんは買い物で使用するエコバッグを普段洗っていますか?

3ヶ月以上洗っていないエコバックについている細菌を番組で検査したところ

食中毒の原因菌である「大腸菌群」が3061個住み着いていたという結果が出ています。

食中毒研究科の五十君 静信(いぎみ しずのぶ)先生によると3061個は非常に多く、

衛生的に良くない状態だそうです。

そのような菌が買い物した食材に移り、食中毒を引き起こす原因になるとの事です。

エコバッグに菌が移り易い食材

菌を移しやすい食材は生の鶏肉です。

鶏肉に潜む食中毒菌の1つに「サルモネラ菌」があり、この菌は乾燥に強く、

エコバックの中で長生きします。

また「カンピロバクター」も潜んでおり、この菌は激しい腹痛・関節痛、高熱が発症します。

対処法

数日に1回または食材による汚れがついたらすぐに洗う事を推奨されています。

また天下干しは有効で、裏返して干すと紫外線で殺菌されます。

生の食材はなるべく小分けに袋に入れるのも有効な対策となります!

食中毒の新常識

最近流行りの鶏肉の低温調理が食中毒の原因に!?

低温調理
鶏チャーシュー

自宅でも低温調理をした料理が流行っていますが、鶏肉料理は危険が潜んでいます。

皆さんは鶏肉が焼けた・焼けてないの判断基準はどうされていますか??

「白色になっていたら大丈夫」「色の見た目が変わっていれば大丈夫」など

見た目だけで判断すると食中毒になる可能性があります。

実際にあった、自作のサラダチキンでの食中毒事例

サラダチキン

鶏肉は完全に火が通ったかの判断が非常に難しいものです。

生焼けのサラダチキンを食べ、39度の高熱が出る食中毒が発生した事例があります。

低温調理で危険な温度とは?

調理A:鶏肉を50℃で130分調理・・・・細菌約43000個

調理B:鶏肉を63℃で130分調理・・・・細菌10個未満

こちらが50℃と63℃で調理した時の鶏肉の細菌の付いている数になります。

細菌数の差のとおり、温度が低いとほとんど細菌効果が得られないのです。

60℃以下の低温調理は細菌力は弱まる為、食中毒のリスクがあります。

厚生労働省が出している低温調理の温度と時間の目安

鶏胸肉300gの場合の目安

・調理温度63℃→調理時間100分

・調理温度100℃→調理時間73分

・調理温度75℃→調理時間71分

低温調理になればなるほどジューシーな仕上がりになりますが

温度が高ければ高いほど調理時間が短く、安全に食べる事ができます。

飲みかけペットボトルが食中毒の原因に?

気温30℃を超えると飲みかけペットボトルが食中毒の原因に

飲みかけのペットボトル

もし30℃を超える野外で飲みかけのペットボトルを放置するのは非常に危険です!

ひとの口の中には多くの細菌がいるため、口をつけて飲むことで多くの細菌が入り込みます。

その飲みかけペットボトルを炎天下に放置する事で菌が増殖し食中毒のリスクがあります。

・一度口を付けたら短時間で飲み切る

・室内ではこまめに冷蔵庫に入れる

こちらが30℃を超える環境での食中毒を防ぐ方法です!

最も菌が増えるペットボトル飲料は?

麦茶

答えは麦茶です。

30℃を超える炎天下に放置すると24時間後には菌の数が27000個にもなります!
                               ※(株)食品微生物センター調べ

理由は、麦茶は大麦を煮出して作っているからです。

大麦に含まれる炭水化物や微量のタンパク質などが菌の栄養となり増殖します。

さらに麦茶には菌をおさえる要素が無いそうです。

またミルクティーも次に危険なペットボトル飲料になります。

比較的菌が増えにくいペットボトル飲料

無糖の紅茶・・・菌を抑えるカテキンを含むから

ブラックコーヒー・・・ポリフェノールが菌を抑える

炭酸飲料・・・酸性は菌を抑える

増えにくいからとはいえ炎天下での飲みかけを放置するのは推奨しません!

30℃を超えるとお弁当も食中毒のリスクが上がる

菌が増えやすい食材は?

ポテトサラダ

コンビニ弁当などによく入っているポテトサラダが危険だとされています。

なんと30℃の空間で6時間放置すると菌が約100,000個にもなります!!!

※(株)食品微生物センター調べ

理由としてはキュウリやニンジンなどの生野菜は炎天下に弱く菌を増やすからです。

新常識の食中毒対策をおさらい

・エコバックは洗って清潔に!天日干しも有効

・60℃以下の低温調理は殺菌力が弱い!見た目での判断はNG
 63℃以上が安全

・お弁当の生野菜は菌が増えやすいので注意!!

・1度口を付けたペットボトルは短時間で飲み切る、こまめに冷やす。
 特に麦茶は注意!!

再放送はTverで視聴可能です。

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